相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/12/15

ドル円の特徴(USD/JPY)

どの時間軸でも高いパフォーマンスを発揮できますが、慣れるのに時間が掛かるかもしれません。値動きが緩慢なため、タイミングによってはとんでもない所まで戻されたりします。深追い禁物。
目次
  • 米ドル(USD)、日本円(JPY)について
  • 1分足でも驚きの美しさ
  • ムカつく値動き
  • ユーロドルとの逆相関
  • 雇用統計の主役
  • ドル円は、日経平均株価と連動するのか?
  • 個人的採点

米ドル(USD)、日本円(JPY)について

アメリカ国旗
日本国旗

米ドル(USD)は基軸通貨であり、また貿易決済通貨として世界中に流通しています。日本がアメリカに自動車などを輸出する場合、決済は米ドルで行われるため、受け取った米ドルを日本円に換金する際にドル円レートが参照されます。

日本はアメリカに産業製品を輸出し外貨を得て、アメリカは東アジアの安全保障という名目で日本に軍事兵器を売りつけている関係です。またアメリカの圧力かは知りませんが、日本は米国債を購入しています。(日本はアメリカに対する債権国)

そういった関係性からか、ドル円相場は40年以上に渡って超長期円高トレンドを継続しています。

【2022年10月14日追記】

2022年10月14日、1998年の高値である147円67銭を抜き、明確に148円に乗せました。個人的に148円よりも69円を付ける方が先だと予想していた側の人間なので、驚きです。(ドル円60円台説、懐かしいなぁ

日本が米ドルとの変動相場制を1973年に取り入れてから、長きにわたって超長期円高トレンドを継続していましたが、この流れはついに終焉を迎えてしまったのかな?

130円台から売り増ししてた海外ヘッジファンドの人、ちゃんと損切りしたかな。

75円が大底か・・・ありゃ拾えないぜよ。(当時を思い出して)

1分足でも驚きの美しさ

ドル円は時に、アルゴリズムプログラム売買)に支配されているかのような美しいチャートを見せることがあります。

ドル円チャート 1分足 驚きの美しさ

1分足でも驚きの美しさを誇る。

ドル円チャート アルゴリズム売買丸出しな値動きに笑ってしまうことも

アルゴリズム売買丸出しな値動きに笑ってしまうことも。

ムカつく値動き

ドル円は他の通貨ペアに比べ、値動きが緩慢に推移する傾向があります。動きが遅いために直近トレンドを見誤ると、とんでもない場所まで連れていかれることもしばしばあります。

安値更新からの高値更新

直近安値更新からの鬼戻し。転換サインを見落とすと非常に危険。

ユーロドルとの逆相関

ドル円を取引するに当たっては、ユーロドルとの逆相関を考慮に入れると精度が上がります。

ドル円とユーロドルの逆相関

基本的に、ドル円(USD/JPY)が上がれば、ユーロドル(EUR/USD)は下がります。(逆相関)

雇用統計の主役

月に1度の一大イベントである米国の雇用統計(非農業部門雇用者数)。

雇用統計

このイベントの主役は、ドル円とユーロドルです(ほぼ逆相関)。世界中の投機筋も一斉に時間を合わせて参入してくるので、非常に信頼性の高い値動きをします。

全モ(安値更新からの高値更新、高値更新からの安値更新)になる場合もあり、パターンが出やすく稼ぎ時です。(全モ・・・全戻しの略

リーマンショック(2008年)で世界恐慌に陥ってからは、この米雇用統計が経済指標の王様であったが、緩やかに景気回復する過程を経て2017年以降は、米雇用統計が為替相場に及ぼす影響は小さくなっている

ドル円は、日経平均株価と連動するのか?

FXをやっていると、「日経平均や日経先物も一緒に見ている人」が居ることが分かります。

「同時に為替相場と株式市場に参加し、単に取引機会を増やしているだけかな?」と思っていたのですが、「日経先物と連動しなくてやりづらい」などの声も聞いたりするので、彼らは相関関係を考慮に入れていることが予想されます。

ドル円相場と日経平均との連動に関しては、個人的には「連動することもあれば、しないこともある」という見解です。

東京証券取引所

デイトレードの場合、リアルタイムで監視しなくてもいい

私はドル円をデイトレードで取引していますが、ユーロドルとの逆相関に加えて日経平均(または日経先物)の動きも考慮すると、信頼性よりもノイズが増える印象があります。あくまでデイトレードをする場合に限っては、除外しても問題ないと思います。(これまで困った事がない)

スイングトレードの場合、考慮に入れた方がいい

ただし、スイングトレードを行うのであれば日経平均は考慮に入れた方が良いです。

私は株を超長期保有しているので、一応日経平均株価は毎日チェックしています。ずっと見てはいないので、1日単位で終値を確認する程度です。ここでいう超長期保有とは、5年~10年くらいのロングスパンになります。このくらいの長期イメージになると、ドル円相場と日経平均はかなり連動性が高くなる印象があります。例えば、長期スイングレベルで日経平均株価の重要な価格帯をブレイクした場合、その後のドル円相場も日経平均に連動して重要な価格帯をブレイクすることが結構あります。

FXのデイトレードも基本は長期足からチャートイメージを落とし込みます。そのため、長期予想が出来なければデイトレードも不利に働くことがあります。スキャルピングであれば予想は不要かもしれませんが、私はデイトレードであっても3ヶ月先の値動き、ひいては3年先の値動きくらいまでは長期イメージを持って取引しています。そのイメージを構築する上で、日経平均株価の値動きも考慮に加えた方が取引精度が向上すると思います。

連動して売られる(買われる)こともある

ドル円や日本株式を取引する上で注意しなければいけないのが、日銀総裁の発言(要人発言)や、日銀政策発表です。

これらの発表は12:00であったり15:30である場合が多いですが、これらの発表に対して市場がネガティブに捉えてしまうと失望売りに、ポジティブに捉えた場合には好感買いが一斉に起こることがあります。

日銀発表 日経平均株価

日経平均株価。日銀が追加の金融政策緩和を見送ると発表したことに対して、失望売りが発生。

日銀発表 ドル円相場

ドル円相場も日経平均株価に連動して下落。

個人的採点

難易度
上級者向け(ただし慣れれば非常にやりやすい)
値動きの信頼性
スキャル ★★★★
デイトレ ★★★★★
スイング ★★★★★

どの時間軸でも高いパフォーマンスを発揮できますが、慣れるのに時間が掛かるかもしれません。

値動きが緩慢なため、タイミングによってはとんでもない所まで戻されたりします。深追い禁物。直近トレンドの変化に対して、敏感になる必要があります。

東京時間ではレンジ相場になりやすい特徴を持っていますが、要人発言や日銀政策発表によっては1円以上動くこともあるので油断は禁物です。

私も始めて数年間くらいはドル円が苦手でした。逆に、慣れてしまえば非常にやりやすいです。特に2022年以降はドル円が暴れ昇竜で覚醒、私の取引比率も増えました。デイトレードでもかなり取りやすくなった印象。ゴミボラ化したユーロドルの代役として、かなり貢献してくれています。(むしろ近年はドル円が主役になりつつある)

通貨ペアごとの特徴
サムネ画像 ドル円の特徴(USD/JPY)
通貨や国について
通貨・通貨ペアに関する基礎知識
通貨相関について
手法と通貨ペア
管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。