約定力とは、自分が意としたタイミングや価格で注文を出した際、注文に対して価格の乖離が起こることなく注文が通るかの度合いを示した言葉です。FXの注文方法には大きく分けてマウスクリック方式と予約方式の2つがあります。
マウスクリック方式 |
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数値入力による予約方式 |
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特殊 |
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マウスクリックのタイミングで注文を通すマウスクリック方式の場合、クリックした瞬間の価格レートと、実際に約定した価格レートとの乖離が小さいほど、約定力が高いといえます。
約定力の低いFX会社の場合、指定価格から大きく乖離して注文が通ったり、顧客側に不利となるような価格で約定されることがあります(不利約定)。また、注文そのものが通らずに蹴られてしまうこともあります(約定拒否)。
キーボードを使って数値入力し、予め価格レートを予約注文しておく方式です。こちらの場合も同様、予約指定した価格レートに対し、実際に約定した価格レートの乖離が小さいほど、約定力が高いといえます。
自分が意とした価格に対して約定価格が滑ることをスリッページと呼びますが、スリッページが頻繁に起こるFX会社は約定力が低いと判断できます。個人的には0.5pip未満の滑りであれば許容範囲内ですが、それが頻繁に起こるようであれば良いFX会社と判断することはできません。
もうひとつ約定力を推し量る指標に、取引枚数を大きくしていった場合にどうなるかがあります。取引枚数が1~5枚程度であればサクサク約定するのに、50~100枚に増やしたら急に約定力が落ちることは割とよくあります。
これは必然的というか、約定させる枚数が大きくなればなるほど、FX会社からインターバンク市場への注文が通しにくくなるため、ある程度仕方がないことでもあります。そのためFX会社によっては、顧客の取引規模に応じてFX口座やサービスを分けている所もあります。
私も使っていて思うのですが、100~200枚規模の大量注文を低スプレッドでサクサク約定してくれるFX会社は意外に少ないのでは?と感じます。
まぁ、枚数増えりゃ重くなりますよ。
約定力に関しては、実際に使ってみて体感するのが一番良いと思います。各FX会社は「約定力の高さ」をウリにすることもありますが、具体的な約定力についてはFX口座を開いて実際に使ってみるのが一番です。デモ口座でも100~200枚クラスの注文を出せますが、インターバンク市場に注文を通さない仮想取引なので、本当の約定力については実弾を使ってみないと分からないと思います。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |