私たちはFX会社にFX専用口座を開設し、FX会社が提供する取引システムを使って為替取引を行います。FX会社毎に独自の取引システムを用意しているため、取引システムの使いやすさはFX会社におけるサービスの質が問われるポイントでもあります。
顧客パソコンと業者取引システム、または業者取引システムとインターバンク市場は、ネットワーク回線で繋がれています。FX取引で怖いのは、顧客が為替取引の注文中に業者取引サーバが落ちたり、ネットワークインフラに不具合が生じて通信ができなくなることです。
サーバ安定度とは、業者取引システムで利用している取引サーバやデータベースサーバが安全に運用されているかの度合いを指す言葉です。取引システムや業者内インフラに脆弱性があるようなFX会社の場合、顧客側がサーバ落ち被害に見舞われるリスクが高まります。
サーバ落ちが発生するタイミングはいくつかあります。
大体こんなところだと思います。基本的に「1.」や「2.」を原因として落ちます。
パニック相場でサーバ落ちが発生するのはある程度仕方がないことだと思います。こういったイレギュラー相場は、為替レートの配信元であるインターバンク市場そのものが大混乱している状態です。安定した為替レートを提示すること自体が難しく、スプレッドはガバガバになる傾向にあります。
パニック相場では値動きの乱高下が発生するため、それを狙った短期勢の注文が増えたり、損切り注文や手仕舞い注文などが殺到します。結果、ネットワークが重くなったり業者サーバに大きな負荷か掛かってサーバ落ちが発生してしまうことがあります。
(ポジションを持っていないなら、取引を見送るのがベター)
私個人の感覚では、大手主要FX会社であればサーバ安定度にそこまで差があるようには感じません。また、どんなにサーバに自信があると謳っているFX会社でも、落ちる時には普通に落ちます。取引サーバが落ちる心配よりも、落ちたときのためにどういった対処策を備えているかの方が重要です。
米雇用統計(非農業部門雇用者数)、米FOMC政策金利、ECB政策金利、要人発言といった重要な経済指標時には取引を控えるようにしましょう。といっても米雇用統計(非農業部門雇用者数)などはボラティリティ(値動き)に期待できるため、大きな利益を上げるチャンスでもあります。個人的感覚としては、200~400pipsクラスの値動きが短時間に起こり、スプレッドも大幅に拡大しているような相場状況下では、サーバ落ちのリスクが高まります。(1年に1度あるかないか)
メイン口座とサブ口座を作っておき、普段から複数の口座で資金運用を行います。メイン口座でポジション保有中にサーバ落ちを喰らったら、サブ口座で逆のポジション注文をして価格変動リスクへのヘッジを行います。
多分これが顧客側でできるリスクヘッジになりますが、これは机上の空論に近い。
FX会社の取引サーバ安定度について。
こればかりは運です(笑)。私も何度か取引中にサーバ落ちを喰らった経験があります。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |