相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/11/30

トレンド相場とレンジ相場

自分の戦っている土俵(為替チャートの時間軸)が、トレンド相場であるかレンジ相場であるかを見極めることで、利益確定のタイミングやポジションを持ち越しするかどうかの判断ができるようになります。
目次
  • 概要
  • トレンド相場
  • レンジ相場
  • まとめ

概要

為替相場は時間経過とともに価格レートが推移していきます。直近の価格レートが時間変化とともに上昇ないし下降し続ける場合、その相場にはトレンドが発生しているといえます。そういった相場をトレンド相場といいます。逆に、ある程度時間が経過しても、価格が一定の値幅に収まっている状態をレンジ相場といいます。

直近の相場がトレンド相場かレンジ相場であるかについては、為替チャートの時間軸の見方で変わってきてしまうので一概には言えませんが、為替相場はおおよそトレンド相場とレンジ相場を繰り返しながら進んでいくと考えてよいです。

自分の戦っている土俵(為替チャートの時間軸)が、トレンド相場であるかレンジ相場であるかを見極めることで、利益確定のタイミングやポジションを持ち越しするかどうかの判断ができるようになります。

トレンド相場とレンジ相場

トレンド相場

トレンド相場とは、時間経過とともに価格が上昇ないし下降し続けている相場をいいます。価格が上昇し続ける相場を上昇トレンド、価格が下降し続ける相場を下降(下落)トレンドといいます。

  • 上昇トレンド
  • 下降(下落)トレンド

トレンド相場では、移動平均線(MA)がトレンドに沿って推移し、トレンドが綺麗に出ている場合にはトレンドラインを引くことができます。

上昇トレンド

ユーロドルの上昇トレンド。非常に綺麗なトレンドラインを引くことができます。ただし、ユーロドルでここまで綺麗なトレンドラインを引けるのは稀です。

下降トレンド

ユーロ円の下降トレンド。ユーロ円は合成通貨ペアですが、日足など長い時間軸では綺麗なトレンドラインを確認できる機会が多いです。

エントリーと利益確定

トレンド相場においては、押し目買いや戻り売りのポイント(トレンドの端)付近でエントリーし、高値更新または安値更新のタイミングで利益確定するのが理想的なトレードになります。

押し目買い

押し目で買って、高値更新で利益確定。

一見、簡単に取引しているように見えますが、トレンド相場が続いていくという前提がなければこんなに上手く押し目買いと利益確定はできません。実際の相場では、未来のチャートもトレンド相場を形成するとイメージしながら、押し目で試し買いをし、外れてしまったら諦めて損切りする気持ちで拾いに行く必要があります。

レンジ相場

レンジ相場とは、ある程度時間が経過しても、価格が一定の値幅内に収まっているような相場をいいます。別の呼び方ではボックス相場ともいいます。

ボックス相場

ドル円のボックス相場。気持ち悪いくらい長い期間、レンジ内に収まっています。

ボックス相場

これもドル円のボックス相場。時間軸は短いですが、一定のレンジ内を何往復もしています。

エントリーと利益確定

レンジの端でエントリーし、レンジを抜けてしまったら損切りします。利益確定もレンジの端です。収まっているレンジが視覚的にも分かりやすいので、トレンド相場よりも取りやすいと思います。ただ、こちらもレンジ相場が続くと信じてエントリーしなければならないため、実際の取引は見た目ほど易しくありません。

まとめ

誰かがこんなことを言っていました。

事前にトレンド相場かレンジ相場か分かっていれば、誰も苦労しないわ。

本当にその通りで、チャートが形成されてから「トレンド相場」か「レンジ相場」かを判断するのは簡単ですが、実際の取引では、まだ描かれていない未来のチャートをイメージしてエントリーしなければなりません。自分がエントリーしたそのタイミングで「トレンド相場」や「レンジ相場」が終わってしまうこともあります。

こういった相場は事前にチャートサインが出ている訳ではないため、「外れたら仕方ない」と割り切ってエントリーする必要があります。運による要素が大きくなってしまいますが、FX初心者でも比較的狙いやすいと思います。特にレンジ相場は、エントリーも損切りもしやすいので、損少利大を実現しやすいかと思います。

管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。