相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/11/24

テクニカル指標の設定パラメータはどの数値が良いのか

パラメータが見つからなくても、絶望なんてしなくていいぞ。
目次
  • テクニカル指標とパラメータ
  • どんな相場にも対応できるパラメータは恐らく存在しない
  • よくある誤魔化し文句
  • 後出しジャンケンでそれらしく効いているように「装う」こともできる(注意)
  • 結論

テクニカル指標とパラメータ

テクニカル指標にはパラメータ(設定数値)というものがあります。例えば単純移動平均線(SMA)の日足チャートにおいては、5日平均線、25日平均線、75日平均線など、価格を何日平均で割った値なのかをパラメータとして設定することができます。

テクニカル指標 単純移動平均線

パラメータを変更することで描写されるテクニカル指標イメージも変わってしまうため、どのパラメータが利くのかを血眼になって探している人も居ます。

どんな相場にも対応できるパラメータは恐らく存在しない

確定的なことは言えませんが、恐らくどんな相場にも対応できる万能パラメータは存在しません。

私自身が何十年もテクニカル指標だけに人生を費やしてきた訳ではありませんが、恐らくそうではないかと思います。また私の知り合いにも、5年10年とテクニカル指標の研究を行ってきたのに、時間だけ浪費して結局「機能しない」という結論だけが残った人も居ます。

皆必死になって「万能に機能するパラメータ探し」に貴重な時間を費やし、或いはそれを達成することができずにFX自体を諦めてしまう人すら居ます。

そんなことしなくても勝てるのにな。

よくある誤魔化し文句

FXを紹介するサイトやテクニカル指標を紹介するサイトには、万能なパラメータが存在しない事実について、こんな言葉がよく使われます。

  • テクニカル指標は万能ではないため、トレンド相場やレンジ相場など、相場状況に応じてパラメータを修正するように。
  • テクニカル指標は万能ではないため、複数のテクニカル指標を組み合わせて使うように。

お茶を濁して誤魔化しているような説明が多い。

相場状況に応じてパラメータを修正するというのは、後付けでパラメータを入れ直すことなので、やっていることは後出しジャンケンと変わりません。一貫性がなくいい加減でもあります。

また、トレンド相場やレンジ相場などの相場状況を事前予想することは非常に難しく、「相場状況に応じて」という部分がとても曖昧です。トレンド相場やレンジ相場を見極めるためにまたそこで新たなテクニカル指標を組み込むんですか? そんなことしたらますます分析に一貫性がなくなり、全体はモヤモヤで霞がかったものになってしまいます。

後出しジャンケンでそれらしく利いているように「装う」こともできる(注意)

後出しジャンケンでパラメータを適当にいじくれば、さもテクニカル指標が利いているかのように「装う」ことは誰にでもできます。

移動平均線(SMA)

何でわざわざそんなことをするかについては言及しませんが、まぁ・・・それをネタにしてお金儲けしたい人が居て、またそれに騙されてしまうような人が居る、ということです。

雄弁に「テクニカル指標が利いている」と説明している人には注意です。安易にそれを絶対の指標だと信じ込まずに、その人をよく観察して本当に真実を語っているのかを見極めましょう。

結論

身も蓋もないような内容になってしまいましたが、結論やポイントを書きました。

  • もしテクニカル指標のパラメータ研究を行うのであれば、時間軸ごとに万能なパラメータを探すように。相場状況に応じて使い分けるなんてのは都合の良い方便に過ぎない。(不確実性が増す)
  • そもそもテクニカル指標の存在自体が疑問符なので、あまりのめり込み過ぎて貴重な時間や無駄に精神を刷り減らさないように。

パラメータが見つからなくても、絶望なんてしなくていいぞ。

真実はそこじゃないから。

違う視点で相場を見た方がいい
はじめに知っておきたいこと
テクニカル分析全般
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管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。