相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/12/01

株とFX、違いを比較

株もFXもギャンブルではなく、きちんとしたルールと経験、感情のコントロールによって、長期的に勝ち続けることが可能な投資行動であると思います。 では、株とFXでは何が違うのか?
目次
  • はじめに
  • 株とFXとの違い
  • 株式投資の良い所

はじめに

私の専門はFXですが、株取引の経験もあります。

  • FX歴・・・16年
  • 株歴・・・13年(数年に一度しか触りません)

株式投資は中長期(5~10年)のロングスパンを主体としています。

FX(為替相場)についてはマーケットが開いていれば毎日リアルタイムで見ていますが、株式相場に関しては日経平均株価の終値を毎日チェックするくらいです。一応、中長期的な視点でドル円相場と連動性(正の相関)があるため、その日その日の日経平均株価がどの辺りの水準で推移しているのかは確認しています。(ドル円相場との時間軸を合わせるために)

私の株式投資における基本スタイルは、数年に一度訪れる絶好機で保有し、中長期トレードで売り抜くというスタンスになります。底値に近い地合いで拾って放置という感じです。そのため、デイトレレベルでの経験値は、株を始めたときからほとんど変わっていません。

株とFX

毎日の為替相場に備えるのが精一杯で、とても両立などできないですね。株式投資は余剰資金で放置するスタイルなので、手間がかからないのが良いです。

株とFXとの違い

本題に入りましょう。

株もFXもギャンブルではなく、きちんとしたルールと経験、感情のコントロールによって、長期的に勝ち続けることが可能な投資行動であると思います。

では、株とFXでは何が違うのか? 私の経験から答えたいと思います。

1. 株式はインサイダーの影響が大きい

「インサイダー取引」という言葉がときどきニュースを賑わせますが、株式投資の場合、これがモロに出てきます。

インサイダー取引とは、株価に影響を及ぼすような企業・社内の機密事項を事前に入手し、その発表が行われる前に、その企業の株式を購入(または売却)し、正式発表で株価が急変動したタイミングで売り抜ける行為です。

株の場合、インサイダー取引への敷居は意外に低いように思います。上場企業の重役クラスを友人にもつ人間であれば、誰でもインサイダー取引ができる可能性を秘めています。為替取引でも、もちろんインサイダーは存在しますが、株のそれに比べれば影響は限定的です。

透明性という点において、株式相場は為替相場に比べてはるかに劣ります。不公平性が強いのが株式相場です。

会議

2. 株は基本的に「買い」から入る

FXが2国間の通貨ペアの強さ・方向性を当てるのに対し、株は基本的に買う(権利者になって保有する)ことから始まります。つまり、どんなに株価が高止まりしていても「買う」ことからしか始められないのです。

一応、信用取引という制度を利用すれば、「空売り(信用売り)」という行為も可能になりますが、手数料が余計に掛かってしまいます。(貸株料など)

基本が「買い」という選択しかできないことは、選択の自由度が下がってプレイヤーに不利ということになります。為替相場は2国間の通貨ペアの綱引きのようなものなので、どっちの通貨が強いのかを当てる2択になります。

基本は「買い」の1択。
FX 「買い」「売り」の2択。

3. 株はレバレッジを掛けられない

株は現物買いが基本です。

また最低取引単位が決まっており、1株1,000円の株でも、最低取引単位が100株からしか買えない場合では、1,000円×100株=10万円が必要になります。(eワラントやCFDを除く)

信用取引という制度を利用して自分の資金以上の株券を購入することも可能ですが、ここでも信用枠を利用するにあたっての手数料が余計に掛かってきます。(金利・貸株料・信用管理費ほか)

FXは、レバレッジを掛けられる(少ない元手で運用できる)点が大きな魅力です。資金力に乏しい投資家でも勝負を仕掛けることができます。

4. 株は銘柄が多すぎる

上場企業数は数千社に上ります。

選択肢が増えることはいい事ですが、多すぎるのもまた問題ですよね。

為替相場でも、通貨ペアの組み合わせでいえば100種類を超えますが、マイナー通貨ペア同士ではスプレッド(取引コスト)が高く、またプレイヤーの数が少ないために値動きの信頼性にも疑問が残ります。実際のところ、為替相場で主力になってくるのは多くても10~15通貨ペアくらいに収まるかと思います。

ちなみに私は基本、ドル円(USD/JPY)とユーロドル(EUR/USD)の2通貨ペアしか触りません。

検討する

5. 株は値動きが雑

株式相場も為替相場も、てんでデタラメに動いているのではなく、実際に人や自動プログラム売買が相場を動かしています。つまり、プレイヤーの数が増えれば増えるほど、節目と呼ばれるチャートの重要ポイントが機能しやすくなります。

世界中の多くのプレイヤーが参加している為替相場に比べ、株式相場、それも銘柄が無数に分かれている相場においては、為替相場に比べて値動きが雑になる傾向があります。

ノイズが増えること」、これはテクニカルや独自ルールに従って取引をしている者にとって喜ばしい事ではありません。

6. 税金はどちらも約20%

細かい税金の計算方法は省きますが、株もFXも税金額は運用利益の約20%程度です。

株の場合は譲渡所得と配当所得に分かれていてちょっと計算が面倒なんですが、FXの場合は申告分離課税で約20%が徴収されます。損失も翌年3年間に渡って繰越控除できます。

株式投資の良い所

何かデメリットばかり並べてしまったので、株式投資の良い所を紹介します。

  • 特定の企業を自らが選んで投資するという、投資本来の醍醐味を味わえる。
  • 実体のない為替相場に比べ、経済活動に投資・貢献している意味合いが大きい。
  • 株式を保有すると年利2~3%ほどの配当金を受け取ることができる。国内で銀行預金(0.01%)するよりもずっと金利が高い
  • 企業によって配当・株主優待が異なり、「おいしいご当地グルメ」「旅行券」など、お得な株主優待が多い。株主優待が楽しくて株を購入する方も居ます。(趣味に近い)

株式口座を開設すれば、企業の決算報告や企業分析、業績状況などを自由に目を通すことができ、それだけでも結構面白いですよ。

口座に資金を入れていなくても無料でこういった情報は見れるので、私もたまに見ています。
(ちなみに私は、SBI証券を使っています)

5~10年のスパンで中長期投資を行うのであれば、株式投資はかなり有効な投資先だと思います。

管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。