相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/12/12

FX会社の選び方・ポイント(優先順位で紹介)

どのFX会社が優良で、どのFX会社が悪質かについては、いくつか判断材料があります。またFX会社選びは、自分のトレードスタイルによってもその求めるところが変わってきます。
目次
  • FX会社を選ぶポイント
  • 1. 店頭FX取引か、取引所FX(くりっく365)か
  • 2. 平時のスプレッド
  • 3. 約定能力(約定速度)
  • 4. サーバ安定度
  • 5. スワップポイント額
  • 6. 通貨ペア数
  • 最後に

FX会社を選ぶポイント

FX会社を選ぶ判断材料はいくつかありますが、大きな項目としては以下があります。

FX会社を選ぶポイント
  • 店頭FX取引か、取引所FX(くりっく365)か
  • 平時のスプレッド
  • 約定能力(約定速度)
  • サーバ安定度
  • スワップポイント額
  • 通貨ペア数

一昔前だと、

  • 取引所FX(くりっく365)だと税金面で優遇される
  • 分別管理(信託保全)を導入しているか

などの判断材料もありましたが、法改正によって店頭FX取引も取引所FX(くりっく365)も同じ申告分離課税(雑所得)20%とされ、また店頭FX取引業者が分別管理の方法として信託保全を採用するようになるなど、これらの優位差は無くなりました。

2013年1月1日~2037年12月31日までの25年間、所得税額に対し2.1%の復興特別所得税が課されます。同期間中の税率は20.315%(所得税15.315%+住民税5%)になります。
FX会社選び

1. 店頭FX取引か、取引所FX(くりっく365)か

FX会社を選ぶときに一番最初に検討したいのが、店頭FX取引か取引所FX(くりっく365)かの選択です。

店頭FX取引 取引所FX(くりっく365)
為替レート インターバンク市場で提示されるレートを参考に、各FX会社が独自のレートを設定して顧客に提示。 インターバンク市場で提示されるレートを参考に、東京金融取引所が指定したマーケットメイカーと呼ばれる取引参加者が提示するレートから、最も顧客側に有利なレートを提示。(共通レート
スプレッド ★★★★★ ★★★
取引手数料 0円 0円~数百円(枚数による)
スワップ 受取スワップ<支払スワップ 受取スワップ=支払スワップ
スワップ額 店頭FX取引業者が独自に決定 取引所FXの取扱業者間で一律かつ、店頭FX取引業者よりも高水準
資産管理 分別管理(信託保全) 分別管理(東京金融取引所)
税金 申告分離課税(雑所得)20% 申告分離課税(雑所得)20%
損失繰越 3年間 3年間
スプレッドは星「★」の数が多いほど狭い評価です。
2013年1月1日~2037年12月31日までの25年間、所得税額に対し2.1%の復興特別所得税が課されます。同期間中の税率は20.315%(所得税15.315%+住民税5%)になります。

先述のように税金面における優遇差はなくなっています

短期トレードか長期トレードか

FX会社を選ぶ選ぶポイントとして大事なのは、①毎日ガンガン取引する短期トレードを行いたいのか、②スワップポイント狙いの長期トレードをしたいのかということ。店頭FX取引と取引所FX(くりっく365)では、以下の違いがあります。

店頭FX取引 短期トレード向き。1回の取引コストが安いため、1日に何度も取引を行うデイトレードやスキャルピングトレードなどをする予定であれば店頭FX取引業者が断然有利。一般に、受け取りスワップ<支払いスワップ。
取引所FX
(くりっく365)
長期トレード向き。受け取れるスワップポイント額が店頭FX取引業者よりも多いため、何年も保有して外貨預金感覚で金利差を狙うのであれば取引所FX(くりっく365)が断然有利。受け取りスワップ=支払いスワップなので公平性も高い。

私の場合は短期トレードがメインなので、店頭FX取引のFX会社を選んでいます。

2. 平時のスプレッド

スプレッド

スプレッドとは、売値(Bid)と買値(Ask)の差です。FXでは「買いで始めたら売りで終える」「売りで始めたら買いで終える」という反対売買が原則であるため、スプレッドは必ずプレイヤーが負わなければならない取引コストになります。

「平時」と書いたのは、スプレッドは常に一定であるとは限らないためです。スプレッドは取引の少ない閑散相場や、逆に取引が集中する経済指標発表時などに拡大することがあります。(というか拡大します)

3. 約定能力(約定速度)

約定能力

自分が指定した価格レートに対し、どれだけ乖離することなく約定できるかの指標。約定能力が低いFX業者の場合、ユーザに不利な価格レートで約定する頻度が高くなります。(不利約定

とんでもなく不利約定する業者を私は見たことがないので何とも言えませんが、0.3pips前後のズレがたまに発生するくらいあれば、許容範囲と考えて良いと思います。毎回0.3pips前後のズレが生じるFX会社は問題アリですが。

枚数(取引単位)を増やしていった場合にどうなるか

あと、枚数(取引単位)を増やしていったときに、どう変化するかについても注目したい所です。5枚ならサクサク約定するのに、20枚にしたら急に約定力が落ちたなど。ただ、これは必然的というか、約定させる枚数が大きくなればなるほど、FX会社からインターバンク市場への注文が通しにくくなるため、ある程度約定力が落ちるのは仕方がないことでもあります。そのためFX会社によっては、顧客の取引規模に応じてFX口座やサービスを分けている所もあります。

私も使っていて思うのですが、100~200枚規模の大量注文を低スプレッドでサクサク約定してくれるFX会社は意外に少ないのでは?と感じます。

デモ口座では分からない

約定力についてはデモ取引では分からない部分なので、実際にFX口座を開いて生の注文を通してみないと分かりません。私がよく使っているFX会社について言えば、約定力に関しては問題なく使用できています。

4. サーバ安定度

サーバ

サーバ落ちが発生する確率や、相場急落により為替レートがフリーズ(グレーアウト)しないかなど。

サーバが安定していることは重要な判断材料です。FX会社比較サイトで、いくら「このFX会社は安定しています」と書かれていても全く判断材料にはなりません。結局のところサーバ安定度に関しては、口座開設してしばらく使ってみなければ分からないです。

個人的には、そこまでFX会社間で大きな差があるようには思いません。逆に「安心のサーバ」と謳っているFX会社であっても、落ちるときは落ちます(笑)。絶対にサーバ落ちしない業者を選ぶことよりも、サーバ落ちしたときを想定して予防策・リスク回避策を備えておくことの方が重要です。

5. スワップポイント額

長期トレーダーは最優先にしたい項目。

スイングトレードや長期投資目的(外貨預金感覚)でFXの運用を考えている人の場合、平時のスプレッドよりもじわじわ効いてくるスワップポイント額を優先した方が良いです。

6. 通貨ペア数

通貨ペア

通貨ペア数の多さは、チャンスの多さ。(大雑把にいえば)

私の場合はメジャー通貨ペア、それもドル円とユーロドルしかほぼ触らないので、取引通貨ペアの数はあまり考慮に入りませんが、人によってはいろいろな通貨ペアを監視し、チャンスあらば積極的に取引をしたいという人も居ると思います。

基本的に国内の主要なFX会社は、取引通貨ペアの「数」に力を入れている所はあまりありません。取引通貨ペアを豊富にさせるには、それだけ多くのカバー先(インターバンク市場)を確保しておかなければなりません。また、そこまで需要もないのが現状です。

最後に

いろいろ書きましたが、自分に合った良いFX会社に出会うためには、ある程度いろいろなFX会社で口座開設して実際に使ってみるのが一番です。FX会社を複数開設しておくと、今まで自分が使っていた取引ツールの良さや悪さ、各FX会社間のサービスの質などを比較判断することができるようになります。

私が使っているFX会社
GMOクリック証券
  • 業界大手
  • スキャル、デイトレ、スイングどれも対応できる口座
  • 50枚以上のデカい玉をデイトレでぶちかます用
  • スプレッドが国内トップクラスに狭い
  • くりっく365口座も同時開設でき、スワポ長期投資にも向く
  • 穴が見当たらない総合力の高いFX会社
使用感など
DMM.com証券
  • 業界大手
  • スキャル、デイトレ、スイングどれも対応できる口座
  • スプレッドが国内トップクラスに狭い
  • スワップポイントが高水準(くりっく365と比較して遜色ない)
  • お金を出すところにはドンと出す印象(経営が上手い
  • 近年かなり攻めた(顧客有利な)取引条件を提示しており、さすがに触る機会が増えた
使用感など
ヒロセ通商
  • スキャル、デイトレ用(スイングはお勧めしない)
  • ここのチャートを観ることが多い(レート表示がパカパカ早い
  • 食品配送してくれる(自営の食品工場あり)
  • スプレッドが国内トップクラスに狭い(最近やや不安定
  • マイナススワポは不利なので注意(プラススワポは優遇)
使用感など
管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。