相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/12/14

FX ピラミッディング手法の特徴 ~総合力を問われる上級テクニック

個人的には、普通のスイングトレードに、デイトレード的な要素を取り入れた複合手法、という印象を受けます。
目次
  • ピラミッディングとは
  • FXにおけるピラミッディングの例
  • ピラミッディングの利点(メリット)
  • ピラミッディングの欠点(デメリット)
  • 個人的見解

ピラミッディングとは

ピラミッディングとは、文字通り「ピラミッド」のようにポジションを積み増していく行為を指します。ポイントは以下のような点です。

  • 押し目のタイミングで、ポジションを追加する。
  • 追加するポジションは、小さくなっていく。(ピラミッド型)
  • 損切りラインは、トレーリングストップで引き上げていく。

一定枚数(取引量)を積み増していくのではなく、追加するポジションはピラミッド型に小さくなっていくのが特徴です。これにより、高値掴みによる損失拡大リスクを避けつつ、利益も積み増していくことが可能になります。

(ロングの場合)

FXにおけるピラミッディングの例

FXでピラミッディングを利用した取引例を紹介します。局面は上昇トレンドにおける買い(ロング)ポジションのピラミッディングです。

ピラミッド型に買いポジションを積み増していく

ピラミッディング

トレンドの押し目でポジションを買い増ししていきます。(ピラミッディング)

追加するポジション枚数は、ピラミッド型に減少させていきます。

損切りラインは、トレーリングストップで引き上げていく

トレーリングストップ

損切りラインは、トレーリングストップで引き上げていきます。

ピラミッディング手法を導入するような相場局面は時間軸が比較的長く、そのポジション平均保有時間は数日~数ヶ月単位になります。(スイングトレード)

ピラミッディングの利点(メリット)

ピラミッディングの利点について。

利益追求型

場合によっては、スイングトレード中に得た含み益も更に積み増していくことが可能な投資スタイルなので、普通にスイングトレードを行うよりも利益を上げられます。ただ、国内業者では25倍が限度なので、積み増した利益で新たに取れるポジションは大きくはありません。

海外業者の400倍ハイレバレッジ+ピラミッディング

これが見事にクリティカルヒットした場合には、爆発的な利益を上げられるポテンシャルを含んでいることは理解できます。

上昇トレンド

上がり続けるトレンド相場では、ピラミッディング手法が強力。

ピラミッディングの欠点(デメリット)

ピラミッディングの欠点について。

総合的にチャートを読めなければならない

よくよく考えれば分かるのですが、ピラミッディングは、スタートのポジションこそスイングトレード的ではありますが、途中でポジションを追加していく局面はデイトレード的といえます。つまり、スイングトレード・デイトレード共に高いレベルで習得できていなければならないということです。長いチャート足も、短いチャート足も、完璧に読み切って初めて利益が出せるモデルです。

為替チャート

ピラミッディングは、総合力を問われる上級者向けの手法といえます。

個人的見解

個人的な印象としては、以下のような印象を受けます。

  • 普通のスイングトレードに、デイトレード的な要素を取り入れた複合手法

複数の時間軸で完璧に読み切らなければならない」という点も、ハードルが高いように思います。

デイトレード・スキャルピングを主体としている私は、ピラミッディングはおろか、トレーリングストップすら行う前に決済する場合がほとんどです。(デイトレード決済)

私にとっては、ピラミッディングは今のところ無縁の手法といえます。

管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。