相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/12/14

マーチンゲール法の特徴 ~FXへの応用は?

最終的な勝ち額が小さく、負け続けた場合は破産なので、FXに取り入れると典型的コツコツドカンになる予感がプンプンします。
目次
  • マーチンゲール法とは
  • マーチンゲール法の特徴
  • マーチンゲール法の利点(メリット)
  • マーチンゲール法の欠点(デメリット)
  • 個人的見解(FXへの応用など)

マーチンゲール法とは

マーチンゲール法とは、負けた場合に賭け金を2倍にしていく方法です。

  • 負けた場合・・・賭け金を2倍にする。(2連敗で4倍、3連敗で8倍・・・)
  • 勝った場合・・・賭け金を1倍に戻す。

ギャンブル、特にカジノの世界では有名な賭け方です。

マーチンゲール法の特徴

マーチンゲール法の特徴を説明する場合、勝敗が1/2の勝負を考えると分かりやすいです。

(例題)ギャンブルのルール

  • 勝ったら賭け金が手に入る。
  • 負けた場合、賭け金を倍にして次戦に臨む。
  • 勝つ確率、負ける確率は共に1/2。
マーチンゲール法

マーチンゲール法の特徴としては、たとえ連敗を続けても、一回でも勝つことができれば資産をプラスにできる特徴を持っています。

確率論に身を任せた手法といえます。

マーチンゲール法の利点(メリット)

期待値がプラマイゼロ(100%)の勝負事なのでメリットもクソも無いように思いますが、一応メリットを探してみました。

自分の資金が尽きる前に連敗を阻止できれば、プラスにできる

何かもうマーチンゲール法って力技ですよね。相手に一撃を加えられるまで戦う殴り合い勝負って感じです。

  • 潤沢な資金を用意する。
  • 最初の賭け金を出来るだけ小さくする。
  • 一度勝ったら、その勝負事をもう一生行わない。(ここ重要

この条件でやれば、相手にワンパン当てて勝ち逃げで終われる確率は上がるんじゃないでしょうか。ただ、最終的な勝ち額が小さく、負け続けた場合は破産なので、FXに取り入れると典型的コツコツドカンになる予感がプンプンします。

一回の勝ちで切り上げるのであれば話は別ですが、FXで長期的に生き残る手法としては無理ですね。

FXの場合、何千回~何十万回という勝負を賭け続ける訳ですから、どこかで確率的な地雷を踏むことになります。

殴り合い

マーチンゲール法の欠点(デメリット)

マーチンゲール法の欠点について。

損大利小

上記に挙げた通り、マーチンゲール法は手法モデルとしては損大利小です。勝った場合のトータル勝ち額が小さく、負け=破産というとんでもなく危険な手法です。短期決戦、早いうちに勝ちを拾えるのであれば勝ち逃げすることも可能ですが、「FXに利用できるかも」と考えてしまった人は残念ながらセンスがありません。

(まぁ、一回やってみれば危険性に気付くはず)

FXには利用できない

FXで生き残るためには、一生の内で何千回~何十万回という勝負に挑まなければなりません。(デイトレ~スキャルの場合)

マーチンゲール法を利用した場合、その勝負一回一回に、口座資金全額を掛けた殴り合い勝負を挑まなければならないということになります。

何千回~何十万回という勝負のどこかで、いつかババを引いてしまうと思います。(コツコツドカン

「損切りしないスイングトレーダー」なんかもこの類です。(一撃死の危険性)

もっとも、スイングトレードの場合は試行回数が少ないので、運良くプラスで終えれる可能性もありますが。(裏を引かなければ)

個人的見解(FXへの応用など)

賢明な人なら分かりますが、ギャンブルは基本ゼロサム・ゲームなので期待値はプラマイゼロ(100%)です。上記のような期待値プラマイゼロの勝負においては、どんな手法を用いようが試行回数を重ねればプラマイゼロに収束します。(破産確率を抑えないと資金ショートしてしまう)

勝っている内に勝負を切り上げ、今後キッパリ勝負を行わないのであれば勝ち逃げすることも可能ですが、投資モデルとしては損大利小、正確に言えば損無限大利小なので、FXに利用するのは論外です。

ちなみにFXは完全なゼロサム・ゲームではないので、FXで勝つには期待値がプラスを見込める局面を狙い撃ちする必要があります。

また、マーチンゲール法とは真逆の「パーレー法」という手法もあります。

管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。