FX歴9年 専業トレーダーと学ぶ FXの基礎・応用
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買いはゆっくり、売りは一気に

「買いはゆっくり、売りは一気に」という現象が起こるかどうかは「ペアとなっている通貨の特性」によって決まるように思います。
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目次
  • 相場における通説
  • 本当のところはどうなの?
  • ペアとなる通貨の特性によって決まる
  • 他の商品相場ではどうか

相場における通説

為替相場をはじめ、相場においては

  • 買いはゆっくり
  • 売りは雪崩をうったように一気に

という通説があります。

買いはゆっくり 売りは一気に

これはどういうことかというと、チャートにおける「買い」の局面は時間を掛けて少しづつ少しづつ積み上がっていくが、売りの局面においては、それまで積み上げられた買いポジションを根こそぎ叩き落すように一気に急落する、というもの。

まるで、賽の河原で石を地道に積み上げてきたのに、鬼が突然現れて全部壊してしまったかのような印象を受けますね。

為替相場やその他株式相場、商品相場において、「買いはゆっくり」「売りは一気に」が通説なのですが、ここで幾つかの疑問が生じてきます。

本当のところはどうなの?

本当のところはどうなの? それって気のせいなんじゃないの?

為替チャートなどのいわゆる「チャート」と呼ばれるものは、買いが上方向、売りが下方向なので、買いが先行する相場では上昇するようなチャートを形成し、売りが先行する相場では下落するようなチャートを形成します。

つまり、「見た目」がそういうように見えるように出来ているだけなんじゃないの?と思う方も居るかもしれません。

また、為替相場には自国通貨建て他国通貨建てという概念があります。私たちが見慣れている「USD/JPY」の表示方法は、1米ドル=110円のように外貨の1単位を自国の通貨で表示しています(自国通貨建て)。それとは逆に、アメリカ国内では100円=0.9000ドルのように表示されたりします(アメリカ人からすると自国通貨建て=私たち日本人からすると他国通貨建て)。ここで、「JPY/USD」のように買いと売りのチャートを反対にした場合、為替チャートはどうなるの?というような疑問が出てきそうです。

買いはゆっくり 売りは一気に その2

これは先ほどのチャートを反対に表示したものです。(JPY/USDのイメージ)

違和感は感じませんし、実際にこのようなチャートを描き出す通貨ペアもおそらく存在します。

否定が優勢になってきてしまっているので本線に戻しますが、要はチャートの上下という問題よりも、「買いはゆっくり、売りは一気に」という現象が起こるかどうかは「ペアとなっている通貨の特性」によって決まるように思います。

結論から先に述べると、通貨ペア次第では、「買いはゆっくり、売りは一気に」という状態になりやすい特性を持っており、この通説はあながち間違いではないということです。補足説明や正しい理解が必要になってくるので後述します。

ペアとなる通貨の特性によって決まる

通貨には、好景気に買われやすい通貨、不景気に買われやすい通貨というものが存在するのは知っているかもしれません。

リスクオン(好景気) 豪ドル、ポンド、ユーロ、米ドル
リスクオフ(不景気) 円、スイスフラン、米ドル(基軸通貨の観点から)

ここが重要ですが、「買いはゆっくり、売りは一気に」という言葉は、そのままそっくり「好景気に買われる通貨はゆっくり、不景気に買われる通貨は一気に」と言い換えることができます。

  • 好景気に買われる通貨はゆっくり、不景気に買われる通貨は一気に
  • リスク好感通貨やリスク商品はゆっくり買われ、投資資金が引き上げるときは一気に

この通説はおそらく間違いではないと思います。

ドル円

ドル円ペアの場合、(好景気)米ドル>円(不景気)という関係性が成立します。米ドルは基軸通貨であるため、リスク回避通貨でもあるものの、円に比べると円の方がリスク回避通貨として海外投資家に好まれています。(世界有数の債権国であるため)

ドル円チャート

ドル円チャートでは「買い」は米ドル買い、「売り」は円買いであるため、「好景気に買われる通貨はゆっくり、不景気に買われる通貨は一気に」に当てはまります。

ユーロドル

ユーロドルの場合、(好景気)ユーロ>米ドル(不景気)という関係性が成立します。米ドルよりもユーロの方がリスク好感、というよりもユーロは基軸通貨になりえない通貨なので、基軸通貨である米ドルの方が相対的に安全というような立ち位置だと思います。

ユーロドルチャート

ユーロドルチャートでは「買い」はユーロ買い、「売り」は米ドル買いであるため、「好景気に買われる通貨はゆっくり、不景気に買われる通貨は一気に」に当てはまります(※少し印象操作が入ってます)。ユーロドルの場合、そこまで売り買いの動きに差はありません。相対的には米ドルの方がリスク回避通貨ですが、狂ったようにユーロが買われることもあれば、反転して一気に売り叩かれることもあります。

豪円

豪円ペアの場合、(好景気)豪ドル>円(不景気)という関係性が成立します。豪ドルは高金利通貨の代表であり、好景気に投資資金が集まりやすい特徴を持っています。

豪円チャート

豪円チャートでは「買い」は豪ドル買い、「売り」は円買いであるため、「好景気に買われる通貨はゆっくり、不景気に買われる通貨は一気に」に当てはまります。

107.790円まではスワップポイントが流行した影響で数年掛けてゆっくり買われ、サブプライム問題およびリーマンショックで一気に雪崩をうったように売り叩かれているのが分かります。

通貨の力関係

ちなみに、通貨の力関係はおおよそ以下のようになります。

リスクオン(好景気)| 豪ドル>ポンド>ユーロ>米ドル>円>スイスフラン |リスクオフ(不景気)

これは現在の経済情勢における関係なので、例えば円が債権超大国としての地位を失ったり、国債債務不履行で財政破綻した場合などは、リスク回避通貨とはとても言えなくなると思います。これは日本で将来的に起こり得る事態です。

他の商品相場ではどうか

為替相場を中心に話を進めてきましたが、他の商品相場はどうなんでしょうかね?

商品相場としては金相場や原油先物相場などがありますが、ここでは原油を見てみたいと思います。

原油先物チャート

リーマンショックで一気に売られています。その後は数年かけて買い戻され、2014年半ば頃から再び早いスパンでの売り叩きが始まっています。

ここで紹介した通貨ペアや商品チャートは、典型的下落チャートばかりを集めているので、もちろん「買いはゆっくり、売りは一気に」に当てはまらいケースもあると思いますが、FX歴9年の私から過去の経験を思い返してみても、「あながち間違いではない」、「そちらのケースの方が多い」という印象を受けます。

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